2009年05月10日

その4 岡持ち遊技場(後編)

※前編はこちら

 前編ではファミコンのほうにスポットが当たってしまったが、「岡持ち」という持ち運び用具である以上、僕の部屋の外へ持ち出さなければ意味がない。岡持ち室外デビューの場はどこにするか…。

 しかし一人で公園に行きました(公園デビュー)とかではパッとしない。最初だし、少しは華やかな場所へと出ていかなくては! …と考えた結果、新宿ロフトプラスワンで行われる、某ネット関係のイベントに持って行くことにした。というか、それに間に合うように仮製作したというほうが正しいのだけど。ゲーム持ちこみ歓迎とのことなので、ここなら気兼ねなく持っていける。

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 さっそく岡持ちに、ファミコンをフルセット詰め込んでみた。本体つき棚板、ポータブルDVDとバッテリー、ソフト10本ほど、コントローラー2個、ACアダプタ2個(会場は電源が取れるので念のため持参)、乾電池、その他イベントのための持参品など。

 蓋を閉めて、持ってみる。おおっ、これは……重い。思ったより重い。岡持ちはその形状から、重心が身体から若干離れるため、持ちづらい。前に抱えれば楽だが、これだと振動がひどいし、何より岡持ちっぽくない。まあほとんど電車移動なので重くても我慢しよう。

 イベント当日。いよいよ岡持ちを持って外へ出て、電車に乗る。通行人や乗客には、思ったほど注目はされなかった。ただの銀色のケースに見えるのだろう。たぶんね。え、見ないようにしてる?

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 持ち運ぶほうとしては、何しろでかくて角ばっているので、気は遣う。混んでる電車には乗れないな…。というか人の多い街だと危ないな…。などと考えているうちに新宿に到着した。新宿と言っても西武新宿駅なので人はあまりいない。よかった。

 僕は会場のロフトプラスワンに入り、さっそくセッティングに取り掛かった。

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 本当は他人と交流などしなくてはならないのだが、ゲームが置ける席はそういうのをしなくていい事になっている(はずな)ので、堂々と作業する。途中、取材を受けたりもした(「○○で紹介されました」とかちょっと書いてみたかったけど、最終的に載らなかったから書かない)。

 そしてスイッチON。電源がスムーズに取れたので、ここではACアダプタで起動しているが、とりあえず無事動いてくれた。ホッとした。

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 イベント序盤、交流なしの席とはいえ、お二人の方にテトリス2で対戦していただけた。ただ、どうもテトリスは無意識に反射的に積んでしまうせいか、普通にやってたつもりが、2回とも僕の圧勝になってしまった。たいへん申し訳なかった。ぷよぷよやコラムスなら確実にもっと弱いのだがファミコンだしなあ…。いや最初のぷよぷよはディ(長くなるので略)。

 その後はイベントのゲストが出てくるまでの時間つぶしに、一人でゲームをした。時間つぶしにやるゲームなんて久しぶりだ。どっしりと身体の前を覆う形状のせいか、比較的集中してゲームができた。ボンブリスのコンテストモードで新記録がいくつも出せた。この岡持ちファミコン、モニタの小さいゲームセンター筐体という感じで、なかなかに使い心地が良い。岡持ちとファミコンのコラボレーションは成功だ、と僕は心の中で断言した。重いけど。

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 イベントも終わりに近づき、僕は店じまい(ゲームを格納)した。そして岡持ちを持って、ゲストの方のTシャツを購入しに出口付近の物販スペースへ行く。その際、ご本人から持参のCDへのサインと記念撮影をしていただいた。岡持ちにも触れてもらえた。「『岡持ち綾子』って書いてやるといいよ」とのお言葉を頂戴したが、そうやってすぐにダジャレを出すサービス精神はさすがだ。もう悪いことに手を出さないで頑張っていただきたいと思う。(ないとは思うけど)このブログが有名になって書籍化されたら、帯にコメントください。

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 翌日、僕は筋肉痛になった。腕ではなく、わき腹が。いかに岡持ちの重心が身体から離れているかがわかる。

ラベル:外出
posted by しかすけ at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 岡持ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

その3 岡持ち遊技場(前編)

 僕の実家は、名古屋の古い団地にある。団地だけに昔から人口密度は高い。母親が夜にしか帰らない事もあり、小学生の頃の我が家は、友人たちのたまり場になっていた。やる事と言ったらゲームなのだが。僕の世代はぴったりファミコンブームと合致する。小学校入学前後にファミコンが爆発的に売れ出し、ソフトの数もどんどん充実していったのだ。ゲームを共通言語に、僕らは学校の放課後と、長い夏休みを過ごしたのだった。1980年代後半から1990年前後の話である。

 そして2009年。僕は岡持ちにファミコン互換機を搭載していた。

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 スーパーファミコンが流行りだしてしばらく後、僕は格闘ゲームブームや3D視点に馴染めず、そこでゲームプレイの進化の時間を止めてしまった。でもゲームをやめたわけではないから、以降もほぼ一貫して、スーパーファミコンまでのゲームを買ってはいた(安かったし…)。結果として、いま僕の部屋には、何百本というファミコン・スーパーファミコンのソフトが置かれているわけだ。しかし残念なことに、ここ何年かはゲームで遊ぶ相手がいなくて、放置ぎみである。

 この個人的なゲーム停滞状態を打破するため、ファミコンは新たな段階に踏み込む必要があると、僕は判断した。たとえば、どんな場所でもみんなで楽しめる、出張型持ち運びファミコンを実現してはどうか。持ち運びと言えば、そう、岡持ち。…え、強引? でも実際、丸ごと運ぶとそのくらいの大きさは必要だろう。必要だよね。理に適ってるよね。そう自分に言い聞かせて、僕は岡持ちファミコンの製作を始めた。(※日程的事情により、仮仕様での製作である。後日もう少しちゃんと作る予定。)

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 外でファミコンをプレイするためには、三つの要素が重要になる。すなわち、ゲーム機本体、モニタ、電源である。

 本体に関しては、数年前にひとつ500円で買った互換機基盤「魑魅魍魎」を使おう。これは基盤だけなので分解する必要がないし、小さい。適当なものに固定すればそれでいいのだ。映像・音声出力はお馴染みの赤白黄のピンプラグ、電源はファミコンのACアダプタが使える。ただ、屋外でやるならACアダブタでは駄目だ。まさか発電機まで持って行くわけにはいかない。電池ボックスをつけなければ…。それと、最初からついている電源スイッチは小さく押しづらい。これも換えたい。

 僕は電子工作は嫌いではないが、得意でもない。できれば複雑な作業はやりたくない。元々大雑把だし、何か致命的な失敗をして壊しそうだから。
 泣き言を言ってもしょうがないので、近所のホームセンターで買ってきた単三電池ボックス4本分(2個、リード線つき)とスイッチを、ビクビク震える手で半田付けした。ちなみに半田ごては、少し前に315円で買った物を使った。半田は105円…。100円シッョプってなんでもあるんだねぇ。

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 (大して何もしてないが)出来上がった基盤を、スペーサーとネジとナットで、岡持ちの棚板に直接固定する。別の箱に据え付けたりはしない。岡持ちファミコンであるからには、なるべく岡持ちと一体化してほしいのである。ただ、準備不足で、ソフトを手前から差す形状にできなかった。内部の高さの制限上、上方向から差すのは避けたかったが、今回は仮仕様なので諦める。棚板は5.5mmのベニヤなので、ネジ穴は105円のねじ切りで簡単に開いた。

 電池をセットしてスイッチON。発光ダイオードが赤く光る。とりあえず通電し稼動することは確認。仮仕様なのでスイッチ類は固定していない。ショートしないように仮止めしてあるだけだ。

 問題はモニタだ。できれば小さい液晶だけの部品を買って設置したいところなのだけど、電子工作的にいろいろややこしいらしい。やだやだ。今回は素直に、ポータブルDVDプレーヤーという手段を取ることにした。岡持ちに積める大きさで、映像・音声の入力が可能で、充電バッテリーつきのものだ。岡持ちと同じくらいの値段はするのだけど…。まあ用途はゲームだけじゃないから、いいか。当然スピーカーも兼ねてくれるし。

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 ポータブルDVDプレーヤー(=モニタ)は、通常は岡持ちの上に載せて使う(基盤を裏返しにすればモニタも内部に納まる。最初の写真のように)。これにファミコン本体を繋ぎ、電池と充電バッテリーで起動してみた。おお、動く。動くぞ!(繋いだだけだから当たり前だ!)※動画ではモニタはACアダプタから電源取ってます。



 この日、岡持ちとファミコンは大いなる一歩を踏み出した!

 後編に続く
ラベル:改造
posted by しかすけ at 13:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 岡持ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月25日

その2 岡持ちスペック

 さて今回は、岡持ちの構造と性能を詳しく見ていくことにしよう。

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 まず外観。見てのとおり、持ち手以外はアルミ合金製で、ごく一般的な岡持ちと同じだ。全て手作りのため、すでに製作時の傷がついている。買ったばかりでもそれなりの味わいがある、とあえて言おう。

 箱の大きさは、高さ320mm・幅260mm・奥行き240mmである。これに持ち手の高さ50mmを加えて、岡持ち全体の高さは370mmとなる。一番小さいサイズながら、容積は大きい。

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 持ち手は木で、少々の細工が施されている。木であることにより改造が容易で、外部において唯一、拡張性のある部位と言える。
 上部後方には少し立ち上がりがある。邪魔といえば邪魔だが、何か載せるための仕様かも知れない。

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 前面の蓋は、いわゆる「慳貪」と呼ばれる構造である。レールにはめこまれた板を上へ持ち上げていくことで外れる。付属のアルミ合金製の蓋の厚みは、約2mm。レール幅は6mmあるので、ややガタつく。もちろん蓋は他のものに交換も可能だ。例えば、透明なプラスチック板を蓋にすれば、コレクションボックスのようにもなるだろう。

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 内部には、棚板をはめるレールが3段分ついている。間隔は上から、だいたい90mm・40mm・40mm・90mm。棚板の厚みは最大6mm、付属のベニヤの棚板は5.5mmくらいだろうか。市販のベニヤ板も5.5mm厚のものがある。棚板の大きさは、最大で236mm×236mm。もちろん、幅さえ合っていれば、奥行きは短くすることも可能だ。現に、付属の棚板2枚は、奥行きが約200mmしかない。何か意味があってのことかはわからないが・・・。
 最大3枚の棚板を追加・加工することで、岡持ちの機能をさまざまに拡張することができるだろう。


岡持ちスペックまとめ
棚板の最大厚さ 6mm (付属の棚板は約5.5mm)
棚板最大サイズ 236mm*236mm (付属のものは奥行き200mm)
蓋最大厚み 6mm (付属のアルミ蓋は2mm)
棚間隔(上から) 90mm-40mm-40mm-90mm
箱の大きさ 240mm*260mm*320mm
全体高さ 370mm
アルミ板の厚さ 約2mm
重量 未計測(そのうち計ります)
※現在販売しているものと同じとは限りません。


 このスペックを念頭に、岡持ちの活用方法を考えていきたい。
ラベル:説明
posted by しかすけ at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡持ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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